Activities
duo kicco
高校時代から共に研鑽を積んできたクラリネット奏者・高橋由有子と、2012年に結成したデュオ。別々の道を歩んだ時期を経てもなお深く響き合えるのは、大人になる階段を一緒にのぼった時間があるからかもしれない。クラリネットとピアノのために書かれた作品にとどまらず、ジャンルを越えたさまざまな音楽をこの編成で奏でる。
演奏の場を、他分野の作り手とともに組み立てることも多い。鉄工職人がつくった巨大なテーブルを舞台に据え、その傍らで彫刻家が手を動かし、背後には映像が流れる。寺院では、天井から吊るされた装飾に光を当て、その揺れ動く影と共演する。料理とワインに音を合わせた夜もある。場や空気、気分が動く設えのなかでは、観客だけでなく演者自身も音楽への向き合い方が変わっていく——その場でしか生まれないものを手がかりに、創作を続けている。ときには他の楽器のゲストを迎え、編成そのものも自由にひらいていく。アルバム『jeudi, 17/6』をリリース。
アルバム『jeudi, 17/6』の詳細(Works)Musikaleido
歌・ヴァイオリン・ピアノの3名による音楽チーム(2022年結成)。音楽アウトリーチ・音楽ワークショップ・フレネ教育という三つの専門性を土台に、演奏・教育・舞台表現を横断した参加型のクラシック音楽公演を創作している。「きく」だけでなく、描く・動く・声を出す——客席の反応が会場全体を変えていく、"子ども × 大人"のための独自のコンサート作品が特徴。
別所はピアノを担当するほか、演奏しながら足でカホンやハイハットも操り、一人で複数の音を生み出す。また、子どもたちが公演に参加できる仕組みづくり——プログラミングやHTMLアプリの開発——を担い、その運用や映像制作も手がける。舞台の大道具やトイピアノの脚など、手仕事によるものづくりは、写真・造形・エレクトロニクスを横断するアーティスト ATELIER A3 との協働から生まれている。
Musikaleido 公式サイトフレネ教育と音楽
フランスの教育者セレスタン・フレネの思想に基づく音楽教育の実践・研究を続けている。原点は、幼少期にブリュッセルで通ったフレネ学校にある。異国で育つなかで揺らぎやすかった自身のアイデンティティや個性を、ありのまま受けとめてくれた——その経験が、一人ひとりの表現がそのまま認められる場を音楽でつくりたいという、現在の実践と研究につながっている。兵庫教育大学大学院ではフレネ教育を応用した音楽教育を研究。子どもへの実践だけでなく、大学でも学生たちとともに音楽について考える授業を担っている。